2006年4月15日のブックマーク (1件)

  • 舞台になる“水没都市” : 出版トピック : 本よみうり堂 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    郷愁誘う風景描写 癒やしの幻想空間 水の都といえばイタリアのベネチアだが、最近の漫画に、なぜか“水没都市”が舞台になるものが多い。しかも、ノスタルジックな「癒やしの空間」として描かれるのが特徴的だ。心のオアシスをめぐる幻想の旅に、アテンション・プリーズ。(石田汗太) 今「水と癒やしの漫画」という惹句(じゃっく)に最もふさわしいのが、「月刊コミックブレイド」連載中の天野こずえ『ARIA(アリア)』(マッグガーデン、既刊8巻)だろう。環境改造されて水の惑星となった元・火星の都市「ネオ・ヴェネツィア」を舞台に、一人前の「水先案内人(ウンディーネ)」(=ゴンドラの漕(こ)ぎ手)を目指す少女・灯里(あかり)たちの日常を描く。 未来の水都では、人々は舟や自分の足での移動という不便をかえって楽しんでいる。事件らしい事件はほとんど起こらない。悪人も登場しない。読者は灯里たちと一緒に、水都の四季や祭り、入り