自然界の動植物を緻密な表現で描き出した江戸時代の絵師、伊藤若冲は、当時日本に入ってきた西洋の新しい顔料「プルシアンブルー」を、いち早く日本の絵画に用いたことでも知られる。代表作「動植綵絵(さいえ)」の大修理の際に行われた科学調査から、1766年に描かれたとみられる「群魚図」のルリハタの図にプルシアンブルーが使われていることが明らかになり、注目を集めた。プルシアンブルーは世界初の人工顔料で、18世
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