ライジングサンについては、最後に最も衝撃を受けた二日目深夜のULTRA BRAiNについて書かなくてはと思っているのだが、あまりにもおれは難波章浩という人の来し方について詳しくないし(有名なハイスタンダードも、一曲も知らない)、どんなことを考えてきた人なのか、インタビューの類もそれほど読めていない。ただおれは、バンドや打ち込みといった区別を設けず、ビートとグルーヴの極北まで行けるならば手段を選ばないという、狂気さえ感じさせる姿勢と孤独なステージに度肝を抜かれた。この人の頭のなかを覗きたいと思った。 時刻は27時? 真っ暗な石狩に浮かび上がる軍艦のようなメインステージ。両サイドのビルディングのようなサウンドシステムは、禍々しささえ感じる強烈なノイズ、ビートを放出し続けている。そして中央のステージにはぽつんと立つ難波の姿。打ち込みに合わせてギターを気丈にかきむしるが、勇姿と言うには舞台が巨大す