数年前に大失恋をした。失恋後自分はとても変わった。他人を信用しなくなった。特に異性を信用しなくなった。自分の弱いところに踏み込まれないよう常に相手との距離を測り、誰にも本音をいわなかった。しかし上っ面はニコニコして人当たりのよい人で通していた。しばらくして恋人ができた。でも好きになったら負けだから本音はみせない。しかし相手は気づいていた。ある日泣きながら言われた。「増田くんのこととっても好き。でも心が遠い気がする。仮面の増田くんじゃなくて裸の増田くんに触れたいの。もし増田くんの裸が自分の思っているものと違っても、まるごと受け入れたい。だって私が好きなのは優等生の増田くんじゃなくて、本音の増田くんだから。」泣けた。自分はなんと臆病な人間だったのだろう。これからは裸をさらして彼女と歩もうと思った。しばらくしてふられた。「なんか増田くんのことあまり好きじゃなくなった。前のほうがよかった。」 くぁ