プーアール茶の保存熟成 プーアル茶は保存に強いお茶です。 生茶も熟茶も、長期保存によって変化する風味を楽しめます。 上手に保存すると、身体への効果もまろやかなお茶になります。 20年も30年も熟成した上質のものは嫌味がなく、枯れてゆくなかにも鮮味があり、輪廻転生を「味」という形で見せてくれます。 家庭でも入れモノと置き場所を工夫すれば、長期熟成を楽しむことができます。 熟成のすべてはまだ解明されていません。 漢方薬と同じように、科学的なアプローチでは解明できない複雑さがあります。 茶葉の性質、保存環境の違い、季節の変化など、どれをとっても同じ条件はないため、こうすれば必ず成功するという手法は存在しません。 家庭の保存容器の中でまるくなってゆく風味。 香港や広州の茶商の湿度の高い倉庫で醸しだされる風味。 良性の菌類(金花)などが活動して緩慢に発酵する風味。 50年も経ってまるで炭化したような