インタビューというのは、するのも受けるのも難しくて、ただ相手の言葉を聞き書きしていればいいといわけではないし、受け手としてもインタビュアーに自分の思考なりなんなりを一定の時間内で、しかも話言葉で理解させるというのは、なかなか大変な作業だ。 泉さんが、インタビュー全文起こしという実験的なことをされていて、資料的価値はあるし物理的制約から解放されたwebの特性を生かした手法であると思う一方、読み手としてはしんどい。 というのも、記事にはメリハリとか抑揚がないと、読む方が疲れてしまうし、そもそも食いつきにくい。 ポイントや要点を取捨選択するのも、インタビュアーの仕事なのだ。 まさか、インタビュー記事や末尾に(談)と入る記事が、受け手と記者のやりとりを厳密に再現していると考えている人はいないだろう。 <ITmedia News:ブログでも2chでもない「市民新聞」とは――オーマイニュース鳥越編