旧戸井町にある丸山の頂上付近に、昔から「丸山龍神宮」という小さな祠がある。山で働く林業者などには「山の神」として、ふもとの町・戸井の漁師には「大漁の神」として土地の人々に大切に信仰されてきた神様だ。この神様の例祭日に起こる不思議な出来事がある。 例祭日には、信仰している人々が祠まで参詣する。その際、木で作った木刀と小刀を腰に差し、鳥居の前に煙草を置いて祠まで登る。祠には持参した酒や魚、卵、お菓子、果物などをお供えするのだが、一部は祠から更に30mほど登った頂上にある「お穴」へ行き、ここへも同様の物をお供えしたのち、祠まで戻る。 祠の前の小さな広場で30分ほど待機し、何名かが「お穴」にお供えした物をを見に行くと、不思議なことにお供えした卵や魚などが無くなっているのだ。ある年には、一升瓶に五合ほど入れたお酒が、こぼれたあともなく綺麗に無くなっていたこともあったという。これは、丸山の龍神様が受け
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