2017年2月5日のブックマーク (1件)

  • 日本初の言語学書『声字実相義』|北尾克三郎のページ -エンサイクロメディア空海-

    はじめに 『声字実相義』は820年前後(平安時代初期)の空海の著作である。この書の前半部分で空海は古代インドの言語学者パーニニ(前4世紀頃)によって確立されたサンスクリット語の文法、格変化や複合語解釈法、それに字母を用いて言語の構造や意味を論じている。 空海は密教経典に記されたサンスクリット語(梵語)箇所の意味を知るために、密教成立の地インドの言語と文法を修得していたのだ。 この文法は紀元前のギリシア語やラテン語などの文法と類似しており、インドのカルカッタ在任中にサンスクリット語を独学で研究していたイングランドの法学者ウィリアム・ジョーンズが、1786年にアジア協会で「これらは共通の祖語から分化したと考えられる」(印欧語学)という見解を示したことにより、その後の言語学発展の契機となったものである。 現代言語学は、パーニニの文法理論がサンスクリット以外の言語にも適応できるものとして、その汎用

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    igol 2017/02/05
    日本初の言語学書『声字実相義』