お大師さんの詩の中で、これほど深遠さを感じるものはありません。『秘蔵宝鑰』冒頭の頌です。 -*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*- 悠悠悠悠太悠悠 内外絹紺千萬軸 沓沓沓沓甚沓沓 道伝道伝百種道 書死諷死本何為 不知不知吾不知 思思思思聖無心 牛頭嘗草悲病者 断蓄機車哀迷方 三界狂人不知狂 四生盲者不識盲 生生生生暗生始 死死死死冥死終 この漢字の配列そのものに詩の深さがあるように思います。 -*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*- ☆読み下し文 悠々たり、悠々たり、太(はなは)だ悠々たり 内外の絹紺(けんしょう)、千万の軸あり 沓々(ようよう)たり、沓々たり、甚だ沓々たり 道を伝(い)い、道