言わずと知れた江戸時代の浮世絵師 歌川国芳。独創性のある作品、斬新な構図の作品を数多く残し、当時でもひとり飛び抜けた才能であったことは間違いないでしょう。 そんな歌川国芳はデッサン力の高さにも定評がありますが、それを裏付ける国芳芝居草稿というものが残されています。これはいわゆるクロッキーブックやアイデア帳のようなもので、彼の日々の努力が伺えるものとなっています。 国芳芝居草稿がこちら。 ところ狭しと役者たちの様々な立ち居振る舞いがデッサンされています。一つ一つ細かく見ていくと時間を忘れてしまいます。 奇想の絵師として人気を得ていた彼もこういったデッサンを日々描き技を磨いていたんですね。無類の猫好きの彼のことですから、かたわらで猫がすやすやと昼寝でもしていたのでしょうか。 歌川国芳展が2015年8月30日(日)まで横浜のそごう美術館にて開催中ですので、このアイデア帳を見た後に彼の有名な作品を