雨上がりの町でライトが水たまりに反射した夜景、綺麗ですよね。こうした景色はコンピュータ上でも再現することができて、それを実現する技術の一つにレイトレーシングというものがあります。本記事では簡易的なレイトレーシングをPyTorchを用いて実装してみました。 基本的にmain.pyの1ファイルで完結しています。また、importは省略しています。 環境 主な環境を書いておきます OS: Windows11Python: Python3.12.3torch: 2.3.1+cu121レイトレーシングについて レイトレーシングの基本的なアイデアは「すべての光線の軌跡をたどる」ということです。しかし本当にすべての光線をたどると非効率的です。最終的に得たいものは視点となるカメラからの景色です。そのため、カメラからたくさん光線(レイ)を飛ばし、それがどういった経路をたどるかを求めてカメラからの見え方を逆
