1980年代~2010年代まで日本のミステリ小説界でブームを巻き起こした「叙述トリック」とは一体何だったのか。その起源と系譜をたどろうとする文章です。 【!!! 注意 !!!】 この文章では、その内容の特性上、予告なしに「『●●』という作品には叙述トリックが使われている」などと言及することが多々あります。お読みいただく場合は、その旨、ご了承ください。 【目次(予定)】 第1章 はじめに 第2章 叙述トリックはどのように語られてきたか 第3章 本稿で参照するモデル 第4章 一人称・手記・信頼できない語り手 第5章 三人称・映画・モンタージュ 第6章 メタフィクション・作中作・パラテクスト 第7章 サプライズ・ネタバレ・インターネット 結語