コメカ 小山田圭吾のことについて話したいと思います。正直言ってぼくはまだ非常に混乱していて、自分でも整理がついていません。ただ、これまで自分なりにサブカルチャー批評をやってきて、コーネリアスやフリッパーズ・ギターにも何度も言及し、肯定的に評価もしてきた。TVODの『ポスト・サブカル焼け跡派』でも、フリッパーズ・ギターと小山田・小沢健二それぞれのその後について一章を割いている。かつ、この本の出版元である百万年書房の北尾修一さんは、今回の問題の焦点である1995年の『Quick Japan』vol.3の記事「いじめ紀行 第一回」の取材現場に立ち会っている(北尾さんは当時太田出版社員)。自分みたいな人間はやはりこの件について話さないといけないと思って。かつ、13歳のころ、97年に聴いたコーネリアス『FANTASMA』が、自分のポップミュージック原体験のひとつにもなっている。そういう立場から話した