私が東大教養課程の学生だったころ、一般教養ということで理科系学生は文科系の講義を、文科系学生は理科系の講義を自由に受けられたのですが、その中でも木村尚三郎教授のヨーロッパを話の中核に据えた講義は極めて興味深く、確か「文明の発達と停滞は、その時期時期の気候によって左右される」というテーゼが印象に残っています。そして、気取ったところがなく、いつか駒場キャンパスの南口の大衆食堂で夕飯を召し上がっていたのを目撃した私は、よっぽど「木村先生!」と声を掛けようかと思いましたが、邪魔しないように黙って食堂をあとにしました。 彼についてwikiでは 木村 尚三郎(きむら しょうさぶろう、1930年(昭和5年)4月1日 - 2006年(平成18年)10月17日)は西洋史学者、東京大学名誉教授、地域経済総合研究所名誉評議員。東京都杉並区出身。専門はヨーロッパ史、特に中世フランスの荘園の研究から出発した。中世史