私がNHK大河ドラマの主題歌について振り返ってみるに、これらの曲を作曲した人たちはレベルが高い人が多いように思えます。その当時当時の才能をかき集めて、曲作りに励ませていた観が あります。なかでも林光さんの手になる主題歌は特に優れているものだと思います。 そこで、林光(はやし・ひかる)さんが作った3曲のうち、昭和48年(1973年)の「国盗り物語」と昭和52年(1977年)の「花神」を取り上げようと思います。 「国盗り物語」の主題歌のこの曲は、大きく2つの曲想からなり、第一主題は戦国時代の厳しい生き抜き方を表象するようで、背筋がぞくっとしてしまいます。第二主題はその厳しいなかでの一瞬の平安な心を歌ったかのように聴こえます。第二主題が終わったあと、第一主題が再現されそうになったところで、曲は終わります。 こちらは「花神」の主題歌。(以前取り上げたことがありますが)ちょうど長州の、倒幕に力のあっ
![林光さんと大河ドラマの主題歌:坂本龍一さんに匹敵する才能 - 虚虚実実――ウルトラバイバル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d5c35418eecdf4a421db9852bec9b450b4332411/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages-fe.ssl-images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51GB32FXMTL._SL160_.jpg)