市議会への出席拒否などで市政の混乱が続く鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)に対して、地元の市民団体「阿久根の将来を考える会」(川原慎一会長、約50人)が、市長に対する解職請求(リコール)運動を始めることがわかった。夏の参院選後に署名を集め、年内にも解職の賛否を問う住民投票を実施したい考えという。 考える会は、市内の20〜40代の商店主らで1月に結成され、28日夜の役員会でリコール運動の開始を決めた。この日、市職員の賞与を大幅にカットする条例案を、竹原市長が市議会の議決を経ずに独断による専決処分で決めたことから、「これを許していては独裁政治が横行する」と解職をめざすことにしたという。 住民投票の請求には、市内の有権者の3分の1以上(約6700人)の署名が必要。住民投票の結果、過半数の賛成があれば市長は失職し、出直し市長選が行われる。 考える会は、5月半ばから市内各所で市民との意見交