仕事(WORKING)! スタッズ・ターケル 700ページのぶあついこの本を読みとおすのはけっこう苦痛であった。いろいろな職業についている人がどのような気持ちをもって働いているのかと知るには115の職業にインタビューしたこの本をおいてほかにはなく、絶版のこの本を古本屋で探し回ってようやく手に入れたのだけど、そうそうページはすすまなかった。 この本は1972年に出版され、全米で長期ベストセラーとなったという触れ込みだが、とうじアメリカはヒッピーやフラワーチルドレンとかでアメリカの若者が働かなくなった時代だった。だからこのような仕事についての集大成のような本は出版されなければならなかったのだと思う。日本では20年後のバブル期にフリーターやだめ連、またはおくれてニートによって労働倫理への懐疑がわきおこったが、私たちは仕事にたいするなにがしかの見解の成果を手に入れただろうか。 あいかわらず仕事なん