内戦が続くシリアで、世界遺産に登録されている中世の古城「クラック・デ・シュバリエ」が空爆を受け、黒煙をあげている動画がYoutube上に投稿されている。 「クラック・デ・シュバリエ」とは、中世(12世紀から13世紀)十字軍の遠征時にキリスト教徒によって建てられた城で、聖地エルサレムを巡ってイスラム教徒と戦いを繰り広げた際、『難攻不落の城』として知られた名城である。騎士団の本拠地にもなるなど、その歴史的価値は高く、2006年、ユネスコの世界遺産に登録された。 動画には、撮影者らしき人物の声で「アサド政権の戦闘機が爆撃した!」と入っており、火柱が上がると同時に黒煙が舞い、戦闘の激しさを物語っている。城には反政府勢力が立て篭もっていたと見られる。 ユネスコでは現在、危機にさらされている世界遺産を保護するようシリアに呼びかけている。 平時に撮影されたクラック・デ・シュバリエの様子はコチラから ル