災害時の線路点検などに欠かせないのが、ゴーカートのようなエンジンが付き、線路上を走る小型作業車「軌道自動自転車」だ。JR西日本は新たに、車体が分割できて運びやすい軌道自動自転車を導入した。 分割できない従来型は重さが約140キロあり、4人がかりでトラックから降ろし、線路に載せる。分割型は、保線請負会社「レールテック」(大阪市)が開発。車体やエンジン、座席など重さ13~67キロの部品に分かれ、運ぶのも2人で済む。組み立て工具も不要だ。 四輪駆動で時速は約30キロ。地震や豪雨などで営業列車を止めた場合、運転再開前に作業員が乗り込んで走り、設備を確認する。JR西は、徒歩の巡回より効率がよく、迅速な復旧につながるとして順次増やす方針。山陰線などに先行配備した。 (次回は8日に掲載予定)