内戦状態にあるリビアで、新たな統一政府の樹立を目指す大統領評議会の執行部が30日、首都トリポリに到着した。しかし、反対勢力の抵抗が続いており、空路が封鎖されるなどしたため、隣国チュニジアに拠点を置いていた大統領評議会は、船を使ってトリポリ入りした。 トリポリの海軍基地に到着した暫定首相のファイエズ・サラジ氏は、和解し新たなページを刻む時が来たと述べ、政府機関の構築と停戦の意向を表明した。AP通信によると同氏は、「復讐や疎外、嫌悪、憎しみによって国造りはできない」と語った。 国連の仲介による新政府に反対し、トリポリの支配を続ける勢力を率いるハリファ・グウェイル氏はテレビ放映された演説で、新政府の執行部を侵入者と呼び、「非合法のよそ者は、降伏して我々の支配の下で安全を得るか、元の場所に戻るかだ」と述べた。