平成 23 年度文化庁委託事業 「著作物等のネットワーク流通促進のための意思表示システムの在り方に関する調査研究」 意思表示システムの在り方に関する調査研究 報告書 平成 24 年 3 月 株式会社野村総合研究所 はじめに 文化庁では、ネットワーク社会の進展に伴う著作物等の利用促進のために、著作権者があ らかじめ一定の利用条件を付した意思表示を行うことにより、利用者が利用の都度、著作 権者の了解を得る必要がない意思表示システムの構築を進めてきた。 文化庁は、最初の意思表示システムとなる「自由利用マーク」を平成 15 年 2 月に策定し、 現在に至るまで運用している。しかし、同マークは、提供者の意思を全ては的確に表現で きない等の課題があったため、ネットワーク流通を促進する新たな意思表示システムを構 築することとし、平成 19 年度~21 年度において、有識者による研究会を実施するとともに