僕はいわゆる右翼的な論者のものもそれはそれで読みます。読んで欠けている点とか、なぜこういう認識をするんだろうという点を見たりする。ヒットラーの『わが闘争』だって、なぜあの時代に登場したのか、引いた読み方ができる。それは幅広いジャンルに応用可能で、多面的に物事を見られるようになります。 ──本の選び方で、とくにその学問における学史や古典など、歴史の読書を勧めていますね。 われわれは自分の体験から百年前の歴史を学ぶことはできません。それを知るには本しかない。過去その分野で何が問題とされどう解決されてきたか、アウトラインをつかむことで、自分と違う世界があることを立体的に知る。歴史を知るとその瞬間自分が小さく思えます。 自分が住んでる世界がすべてじゃない、過去とつながってる。すると次に未来を思える。自分たちの社会は過去のいろんな出来事があって、その中に今があるという感覚。明日を考えるためにも歴史へ
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