山口県内で橋に取り付けられている青銅製や鋳鉄製の銘板が相次いで盗まれていることが8日、県道路整備課への取材で分かった。盗難の被害は、確認されただけでも160枚に上り、県警はマニアの収集や転売目的の可能性があるとみて窃盗の疑いで捜査を始めた。 県によると、盗難が確認されたのは山口市や宇部市などにある国道や県道の橋の名前などを記した銘板。縦15センチ、横60センチ程度で重さは5キロ前後あり、1枚数万円という。銘板は名称や完成年月日が記され、両端に計4枚取り付けられている。固定用のボルトが取り外され、4枚すべてが盗まれた橋もあった。トンネルの銘板も数枚が盗まれていた。被害は交通量の少ない道路に多かった。 昨年11月、長門市にある県土木建築事務所からの盗難の報告をきっかけに、その後の点検で大量の被害が見つかった。