兵庫県宝塚市の行事などで歌われる「宝塚市歌」の楽譜に、いくつかの誤りのあることがわかった。曲の誕生から半世紀以上がたち、転載を繰り返すうちに音がずれたり歌詞が違ったりしたらしい。市民の指摘を受けて市はホームページを訂正。出版物には訂正文を挟む予定だ。 指摘したのはアマチュア合唱団の団長だった長谷川房輝さん(78)。約5年前に大阪から宝塚へ引っ越し、地元のまちづくり協議会の会合に参加したのがきっかけだった。 会合では参加者全員で市歌を歌う慣習がある。長谷川さんが市から楽譜を取り寄せたところ、五線譜のすぐ下にある歌詞では「さやか」となっているのに、譜面の下の方に書かれた歌詞では「さわやか」となっているのをみつけた。音符や拍子記号など譜面の書き方にも疑問がわいた。「あまり丁寧ではない。おそらく楽譜を読めない人が写したのでは」 あちこちで市歌の楽譜を集めて見比べてみると、さらに違いがあること