その朝、米国フロリダ州ポートオレンジのレストラン“Biscuits 'n' Gravy & More”で朝食を摂っていた人たちは、突然の衝突音に度肝を抜かれた。壁に穴が空き、粉砕された建材のかけらや粉が店内に舞い上がり、朝日を浴びて輝いている。 問題の車の運転席には老人が座っていた。壁をぶち破って来店したにもかかわらず、怪我はしていない様子。自分でドアを開けて出てくる。びっくりして見守っている客たちに「私は大丈夫ですよ」と平然と答える。瓦礫の山の中から、しっかりした足取りで、空いている席の方へ歩を進める。 その際、落ち着き払った態度で店内を見回すと、「誰も怪我はしていませんか?」と客たちに声をかける。誰も怪我を負っていないらしいことを確認し、席に座ると、これまた平然と朝食をオーダーするではないか。 ウエイトレスが老人のテーブルに朝食を運ぶと、「アメリカに神のご加護を!この麗しい朝に」と唱え