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2011年3月15日のブックマーク (1件)

  • 文科系のための量子力学的世界像(エヴェレット解釈からの帰結)

    角砂糖くらいの大きさの箱の中に電子を一個入れ、ふたを閉じます。このとき、 近似的には、電子は古典的な軌道を描いて箱の中を飛び回っていると考えること ができます。正確には、この電子が或る時刻に或る特定の場所を占めている訳で はなく、或る広がりのある領域に重ね合わせの状態として存在しているのですが、 この領域の大きさが箱の大きさに比べて十分に小さいので、この領域を質点とし て近似し、箱の壁にぶつかるまでニュートン力学に従って等速直線運動をしてい ると考えても実際上何の不都合もありません。 次に、この箱を段々小さくしていきます。原子の大きさくらいにまで小さくして いくと、前述の重ね合わせ状態の領域の大きさが無視できなくなり、ニュートン 力学の適応限界がみえてきます。つまり、電子は重ね合わせ状態として、この小 さな箱全体に広がってしまうのです。この小さな箱の中にいる電子の重ね合わせ 状態は一般に時