この度の大震災に関して、ボクの書いた新聞のコラム(中外日報2011年4月26日)に対して、さまざまなご批判をいただき、感謝しております。それに対して、可能な範囲でお答えします。 第一に、エリート的な発言だということについては、認めます。じつはこの原稿は、震災後かなり早い段階で書いていたもので、掲載が遅れました。そのために状況にそぐわなくなり、取り下げるように申し入れたのですが、行き違いがあって掲載されました。とはいえ、もちろん自分の責任で書いたものです。 震災後、首相の復興のプランとして、高台に集団住宅を作り、車で海辺に通って漁業に従事する、などという案を高らかに打ち上げました。そんな案がそのまま通ったら怖いことです。それに対して、宗教や文化の研究者がもっと発言しなければならないと思って、いささか無理をして発言しました。その後、震災復興会議に赤坂憲雄氏のような方が入り、多少はその方面の意向