今回の地震で脱線した回送中の九州新幹線。運輸安全委員会は15日、鉄道事故調査官3人を現地に派遣し、脱線の詳しい原因について調査を始めた。 国土交通省などによると、新幹線は14日午後9時25分、JR熊本駅を発車。約1分後に激しい揺れを感知して非常ブレーキがかかったが、6両すべてが脱線。同委員会は、線路や車両の状況を確認して調査を進める。 新幹線の本線上を走行中に起きた列車脱線事故は今回を含め、これまでに4件発生。1973年に大阪府内で起きた運転ミスによる東海道新幹線の事故以外は地震が原因で、2004年の新潟県中越地震と、11年の東日本大震災の際に起きている。 JR九州では中越地震以降、脱線防止ガードを設置するなどの対策を取ってきたが、事故が起きた場所には設置されていなかったという。 復旧については、中越地震では約2か月、東日本大震災でも40日近くかかっており、今回も時間がかかりそうだ。
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