「痴漢冤罪」と聞いて、恐ろしい状況を思い浮かべる男性は多いのではないだろうか。痴漢行為をしてしまったのならともかく、やっていないのにもかかわらず、「犯人扱い」されてしまった場合、社会的な信用を失うなど、本人が被る損失は計り知れない。最近も痴漢をめぐる無罪判決が出た。 バスの車内で女性の太ももを触ったとして、兵庫県迷惑防止条例違反の罪に問われた同県内の男性会社員に対して、神戸地裁は6月20日、「女性の証言は不自然で、信用性に疑問がある」として、無罪判決を言い渡した。 報道によると、判決理由で裁判長は、女性が「男性の犯行を確かめるために寝たふりをしていた」と話す一方で、当日にバス運転手に被害申告をしなかったことが不自然だと指摘。女性の話している被害内容についても、触られた部位が変わっているとして、「偶然触れたのを痴漢と勘違いした可能性がある」と述べた。 痴漢冤罪については、一般論として、勘違い