ブックマーク / www.recomtank.com (4)

  • 『大卒じゃないと出世できないんですか?』と言われた日

    『前の工場長も高卒で入った人だし、実績を残せば上がれると思うよ。』 咄嗟に出た言葉はあまりにも表面的で、響かない言葉だった。 『でも、先輩がそう言ってました。』 その返答に、私は言葉を濁すしかなかった。 当時、私はある大手消費財メーカーの研究開発職として働いており、担当商品が絡む新しい生産ラインの立ち上げに翻弄されていた。 普段は研究所に籠りきりだが、この時ばかりは工場から経理部、営業部まで毎日違う場所に顔を出し、新商品を形にするためにあらゆる手を尽くしていた。 製造現場で働く強面のスタッフに、『現場』を教えてもらいながら進める仕事は新鮮で充実していた。 『工場に足を運ぶ』研究員は珍しいらしく、現場のトップにも気に入られていたようだ。仕事帰りに工場のスタッフたちに誘われ、高そうな店でごちそうになったこともある。 自分は好かれている。 そう感じていた。 しかし、現場の高卒新人から突然投げられ

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  • 消えない焦燥感…転職活動を意地でも在職中に進めるべき理由とは

    転職したい、でも忙しすぎて転職活動するヒマがない… 転職を考えている方にはこんな人も多いのではないでしょうか? 僕自身も以前は激務のブラック企業に務めており、転職活動どころかプライベートの時間すらほとんど確保できませんでした… しかし、なんとかスキを見て転職を決め、ホワイトな労働環境で働くことができました。 在職中に転職活動を進めたわけですが、実はその会社に入る直前に、家庭の事情で入社時期を遅らせてもらっているんです。 すなわち2ヶ月ほどの無職期間を経験しました。 そしてこの2ヶ月、無理して在職中に転職活動を進めて当に良かったと感じました。 2ヶ月限定のブランクというと、友人たちは、 『ニートいいなぁ!』 『次が決まってるなら良いよね』 『旅行でも行ってくれば?』 と言います。 しかし『無職』という無力感、収入なしのプレッシャー、持て余す時間… 次の会社が決まっているにもかかわらず、これ

    消えない焦燥感…転職活動を意地でも在職中に進めるべき理由とは
  • 私がブラック企業で経験した上司が部下を奴隷化するプロセス

    最初は笑顔で 最初からフルパワーのパワハラはしません。 理由もないパワハラ上司の立場が悪くなります。 最初は優しく近づくのです。 丁寧な口調、面倒見の良さそうな言動… これらを人の目に付く場所でアピールします。 優しく近づいて信頼させるとともに、周囲から『あの人はしっかりと部下の面倒を見ている』というイメージを手に入れるのです。 こうすれば、その上の上司から見て『あのチームはまとまっている』という評価も得られます。 ある程度のパワハラは『厳しい指導』として見逃してもらえるように… まずはパワハラの土台作りからですね。 失敗したら徹底的に叩こう さぁ、少し優しい笑顔を見せればもう良いでしょう。 ここから上司は容赦無く部下を追い詰めていきます。 部下が仕事でミスをしようものなら、徹底的に罵倒します。 ポイントは、反論する気力も無くなるほど徹底的に叩くこと。 そして声を荒げず落ち着いたトーンで

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  • 繊細さが揺さぶる闘争心と無関心

    『彼女、辞めるんじゃなかったんですか?』 私の質問に、普段は業務に追われ、尖った表情をしていることが多い事務員の女性がにこやかに答えた。 『もう1回頑張るんだってさ』 『そうなんですか…』 私の職場には毎年数人の新人が入社する。 大卒、大学院卒で”幹部候補生”として入社する新人もいれば、バイトの経験も無く、あどけない表情で入社してくる高卒の新人もいる。 彼らの仕事は工場での製造業務であることが多い。 規模も小さく、お世辞にも業績が優れているとは言えない私の会社は、彼らを非正規雇用の立場で採用する。 『定着率が悪い』というのも理由の1つだ。 他の工場では『新人が3日で辞めた』『初勤務から連絡が取れなくなった』なんて話も聞く。 当社の就業環境が良いか悪いかはわからない。田舎の会社ということもあり、給料は低い(県内では高い方だが…)。 ただ、どこぞのブラック企業と違い、残業代は出るし、そもそも拘

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