娘の宿題に音読がくわわり、 平日の夜は時間との戦いの私は、 少しばかりあたふたしている。 ちょっときいてあげて、と夫にお願いすると、 夫はスマホを凝視したまま、 「こっちもってきて、ここで読み」 と娘をよんだ。 娘は読みはじめるものの、 「ちょっとパパ、ちゃんときいて」 とすぐに中断した。 「きいてるやん」 と、夫の不機嫌な声。 「スマホみないでちゃんときいて」 と娘。 「スマホみながらでもきけるわ」 と夫。 「ちゃんとこっち見てきいてって言ってるの」 と娘のきぃきぃ声。 「なんでわざわざそっち見んとあかんねん」 と夫の怒声。 ……… 娘は、泣き叫びながら、 洗濯物を部屋干しする私のもとへやってきて、 「どうしたらいいの。 だれもきいてくれへん。 一生宿題できひんわー」 と、床に寝っ転がって足をじたばたさせる。 やれやれ。 朝でるのも帰宅時間もほとんど同じなのに、 私が家事と娘の学校準備に
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