ペルーとブラジルの国境近くを流れるユルア川。流域の森は保護されているが、オオバマホガニーなどの高級材が違法に伐採され、国際市場に流出する。違法伐採はペルーに残る推定15の孤立部族の存続も脅かしている。PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES 南米アマゾン地域に「孤立部族」と呼ばれる、外界との接触をしない人々がいる。ただし「孤立」という言葉は相対的なものだ。彼らは最奥の地に住む人々を除いて、何十年も前から金属の道具を使っている。つまり、外界とは何らかの接触があったということだ。 孤立部族の多くは、アマゾン川流域がゴム景気に沸いた1世紀以上前の時代に奴隷労働や感染症の蔓延から逃れて森に入った人々の血を引く。ゴム景気の後も、先住民は宣教師、伐採業者、石油・天然ガスの採掘労働者といった外部の人々との接触で、しばしば暴力を受け、感染症に苦しんだ。外部との接触を断ったの