広告企画 Nature 2012年6月28日号 理系に進んだ女性に「リケジョ(= 理系女子)」という愛称がつけられている。結婚や子育てをしつつ、第一線で活 躍する女性の科学者や宇宙飛行士などの姿が報道される機会も少なくない。ただし数値的には、理系学部や研究者における女性の割合はかなり低い。日本政府は1999年に『男女共同参画社会基本法』を制定し、現在は「第3次男女共同参画基本計画」において「2020年までに、社会のあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を30%に」とする目標を掲げている。女性にとって、「理系を選択する」、「研究の中心的立場をこなす」とはどういうことなのか。リケジョ研究者のキャリアパスや支援の現状を探り、課題を浮き彫りにする。 サイエンスライター 西村尚子 理系における女性研究者のあゆみ 意外に思われるかもしれないが、近代科学の扉は、権力を握り、時間をもてあましていた中世