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ブックマーク / www.natureasia.com (4)

  • 疲弊する指導者と遠慮する若手研究者

    論文の執筆には、誰もが苦労している。英語で書くのはもちろんのこと、研究内容を論文として、独自性を示しながらまとめ上げなくてはならないからだ。では、それに対して若手研究者や学生は、大学でどのような指導を受けているのだろう。実態を知るため、ネイチャー・ポートフォリオは2019年秋、日の大学に所属する研究者や教職員、学生を対象に、学術論文の執筆に関するアンケートを行った。 アンケートの回答者は1255名。ここでは、原著論文執筆の可能性がある人、あるいは、その指導的立場にある人の回答に着目した。すると見えてきたのは、指導的立場の人が研究以外のことに追われて疲弊しており、指導に十分な時間を割くのが困難ということだった。 なお、稿の「若手」とは、学生とポスドクを合わせたくくりで、内訳は学部学生4%、大学院生46%、ポスドク50%。また「指導者層」(以下、メンター)は、教授、准教授、助教、講師の中で

    疲弊する指導者と遠慮する若手研究者
  • 科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research

    広告企画 Nature 2012年6月28日号 理系に進んだ女性に「リケジョ(= 理系女子)」という愛称がつけられている。結婚や子育てをしつつ、第一線で活 躍する女性の科学者や宇宙飛行士などの姿が報道される機会も少なくない。ただし数値的には、理系学部や研究者における女性の割合はかなり低い。日政府は1999年に『男女共同参画社会基法』を制定し、現在は「第3次男女共同参画基計画」において「2020年までに、社会のあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を30%に」とする目標を掲げている。女性にとって、「理系を選択する」、「研究の中心的立場をこなす」とはどういうことなのか。リケジョ研究者のキャリアパスや支援の現状を探り、課題を浮き彫りにする。 サイエンスライター 西村尚子 理系における女性研究者のあゆみ 意外に思われるかもしれないが、近代科学の扉は、権力を握り、時間をもてあましていた中世

    科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research
  • PhD大量生産時代 (ページ1):: News Feature

    Nature, (2011年) | doi:10.1038/472276a Published online 21 April 2011 世界では、これまでにないハイペースで博士号(PhD)が生み出されている。この勢いに歯止めをかけるべきなのだろうか。 David Cyranoski, Natasha Gilbert, Heidi Ledford 図1:博士号の増産傾向 | 拡大する 多くの国々では、高等教育の大幅な拡大によって、博士号の授与数が増加した。1998 年から2006 年までの全研究分野の博士号授与数の年平均伸び率を以下に示した。 SOURCE: OECD/CHINESE MINISTRY OF EDUCATION 博士号を手にした科学者が誇りに思うのは当然だ。今もそれは学界エリートへの立派な入場券であるが、かつてほどの輝きはない。経済協力開発機構(OECD)加盟国では、科学

  • Nature日本語版 Focus:ここまでわかった、がんと慢性炎症 (ページ1)

    Nature 2010年9月9日号 ここまでわかった、がんと慢性炎症 経験的に、がんと慢性炎症との間には、関連性があることが知られてきた。例えば、C 型肝炎ウイルス感染と肝細胞がん、ピロリ菌感染と胃がんなどである。これまでは、主に疫学調査や病理学的側面から研究されてきたが、最近になって分子レベルでの解明が進んでいる。炎症に関連したどのような分子ががん化に寄与するのか。研究成果は新たな治療や創薬にどのように応用されうるのか。がんの微小環境、シグナル伝達系、エピジェネティクスといった観点から、炎症とがんの関連を考察する。 サイエンスライター 西村尚子 疫学的に知られていた慢性炎症とがんとの関係 最新の研究により、長期間、体内でくすぶり続ける「慢性炎症」が、メタボリックシンドローム、がん、自己免疫疾患といったさまざまな疾患に共通する基盤病態となっていることがわかってきた。例えば、肥満の状態では、

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