豚の生肉を12日から客に出せなくなる。レバー(肝臓)や心臓、胃袋といった内臓も含む全面禁止だ。市中では、惜しんだり今後の売り上げへの影響を気にしたりする声も。厚生労働省は「必ず加熱処理を」と呼びかけている。 大阪の飲食店、客から問い合わせ相次ぐ 「豚の生肉はまだ食べられますか」。厚労省が提供禁止の方針を示した5月下旬以降、大阪・キタの飲食店「大衆炭火やきとん ぶった」お初天神店には客からの問い合わせが続く。 名物メニューは豚のホルモン焼きだが、生レバー、心臓や胃の刺し身を注文する客も少なくない。今月5日に知人と同店を訪れたフリーター大森楓さん(21)=大阪市=は「牛レバーが禁止になったんで、豚の生肉を食べてみたら、はまりました」。12日から禁止になることに「生肉好きとして、次は何を食べたらいいのか」と表情を曇らす。 「関西では牛肉が好まれますが、実は豚も浸透しているんです」という店長の宿利