この数ヵ月、海外メディアで働く女性たちが、いくつかの国際会議の場で次々とセクハラ被害を告白し、対策を提案している。世界の#MeToo事情とはどのようなものなのか? 会議に参加した在英ジャーナリストの小林恭子氏がリポートする。 昨年来、米国の映画プロデューサーによる性的嫌がらせ・性的暴力に女性たちが声を上げ、こうした行動に抗議する「#MeToo」運動が世界中に広がっている。 日本でも、財務省官僚による女性記者へのセクハラが発覚したことで大きな社会問題として認識され、ジャーナリズムに携わる女性による職能集団「メディアで働く女性ネットワーク」が組織化された。女性が安心してメディアで働くことができる環境づくりを目指すという。 職場でセクハラを発生させないためには、どうしたらいいのだろうか。 海外メディアの状況から、そのヒントを探ってみたい。 どの国でも起きているセクハラ問題 ここ数ヵ月、筆者は海外