メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)という異様な言葉が急に市民権を得た。男性なら、へそ周りで測った腹囲が85センチあるかどうかが分かれ目になり、ウエストを気にするお父さん達が増えたが、この85センチは中高年男性の平均値なのだ。マスメディアには旬のキーワードに飛びつく習性があるので、関連ニュースが次から次に流されるようになった。目新しいところで読売新聞9月16日「メタボリック症候群、胃がんのリスクも高まる…東大」あたり。諸悪の源はここに発すかのよう……。厚生労働省は医療費削減の決め手と、健康診断結果を踏まえてする保健指導を、内臓脂肪症候群の指標をてこに「相談型」から「介入型」へ、2008年度から転換する方針を打ち出している。 2005年4月に診断の日本基準が日本内科学会総会で発表されたときから異論は出ていた。最近では9月4日の日経新聞オピニオン面が「小太りこそ健康の証し 『メタボリッ
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