1 産業連関表の構造 産業連関表(取引基本表)を縦(列)方向に見ると、財・サービスの生産にあたって投入された原材料及び粗付加価値の構成が示されており、横(行)方向に見ると、生産された財・サービスの販売(産出)先の構成が示されています。 2 産業連関表の見方 産業連関表は通常、取引基本表、投入係数表、逆行列係数表等からなっています。 以下に模式化した表で説明します。 (1)取引基本表 A産業の構造は、以下のとおりとなっています。 列(縦)方向: A産業(列)の生産額(300億円)は、原材料等としてA産業(行)から30億円、B産業(行)から60億円を購入(投入)したものと、粗付加価値は210億円からなっています。 行(横)方向: A産業(行)で生産(300億円)されたものは、原材料等としてA産業(列)へ30億円、B産業(列)へ150億円販売し、最終需要には120億円販