高校時代、学校に持っていく母親の作った弁当が嫌いだった。 僕自身の野菜嫌いが原因のひとつでもあるが、入ってるのはいつも同じ。唐揚げにコロッケ、餃子やトンカツの冷凍食品ばかり。唯一手作りなのは卵焼き。薄情な性格のくせに冷凍食品がぎっちり詰め込まれた弁当に“手作り感”という些細な愛情を感じなかった。 同時にその時期、食堂で注文した出来立てのご飯を食べることや、購買でパンを買う同級生に変な憧れを持っていたという事もあり、母親の作った冷凍食品を詰めただけの弁当が嫌いだった。 高校を卒業してからはコンビニでのインスタント食品や職場のまかない等で食事を済ましていた為、弁当を持つことがなかったが、結婚して妻と二人で暮らすようになって家庭の経済的なことを考え二人とも弁当を持つことにした。 実家から持ってきた空っぽの弁当箱を覗いてイメージする。卵焼きを焼いて、魚を焼いて、ばらんを敷いて...ない。他に入れる
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