【モスクワ=佐々木正明】日本の人気漫画でロシアでも翻訳出版されている「DEATH NOTE(デスノート)」について、露中部ウラル地方の父母団体が24日、この漫画の内容や青少年の心理面に与える悪影響を詳しく調べるよう露政府に要請した。子供の健全な成長を阻害する実態が確認されれば、国内での関連商品の発売や広告の使用の禁止を要請すると訴えている。 2月、ウラル地方の中心都市エカテリンブルクで、15歳の少女が自宅窓から飛び降り自殺し、その後、少女の部屋からデスノートの単行本4冊が発見された。警察当局が関連性を調べており、父母団体の要請はこの事件を受けて行われた。 日本の漫画はロシアでも多くの作品が翻訳出版されており、子供たちの間で人気となっている。父母団体は、「デスノートの本は、エカテリンブルクやロシアの他の街の店でも自由に売られている」として、政府が漫画を有害図書に指定し、何らかの販売規制を行う