JR北海道が多数のレール異常を放置していた問題で、国土交通省は二十三日、同社への特別保安監査を二十七日まで延長し、監査員も四人から九人に増強すると発表した。 また、保線に当たる四十四部署のうち十五部署に異常放置が集中していたことも判明。十九日に函館線大沼駅構内で起きた貨物列車脱線事故の現場を担当する部署は、公表された九十七カ所の異常放置のうち二十三カ所を占め、最多だった。 JR北海道によると、四十四部署には各地の「保線管理室」のほか、駅に置かれた工務部門がある。軌道検測車と呼ばれる特殊車両を走らせたり、保線員が計測機器を使ったりしてレールに異常がないかを調べ、異常が見つかれば補修も行っている。