ロックバンドを組む中学生、高校生が県内で増えている。プロのガールズバンドの人気もあり、楽器店や貸しスタジオは「特に女の子が増えた」という。高校の軽音楽部員や、全県規模の演奏会に参加するバンドも増加。かつてのロックはメッセージ性や反体制色が濃かったが、今は気軽に仲間と演奏を楽しむことが主眼となり、保護者らの理解も得やすいようだ。 今月15日夕、長野市内の貸しスタジオ。同市東北中2年生の5人組ガールズバンド「逃げちゃえ。」が演奏を始めた。力強く、リズミカルなドラムの音。ベースの低音とエレキギターの高音、キーボードのメロディーが重なる。ボーカルが声を合わせると、5人の顔が輝いた。 9月の同校文化祭での演奏を目指し、3月から月2回は集まって練習している。女性3人の「チャットモンチー」など、プロのガールズバンドの曲が中心。「かっこいいから、やってみたい」と結成を呼び掛けたベースの宮沢奈波さん(1