『戦国無双』に『戦国BASARA』、『風林火山』に『天地人』――ここ数年、世間で空前の戦国ブームが起こっていることは皆さんもよくご存じの通りですが、そのブームにちょっと変わった角度から乗っかってきた映画が公開されました。 古波津陽監督が2005年に300万円という低予算で製作した短編映画を劇場公開版としてリメイクした、『築城せよ!』。 ひょんなことから現代に現れた3人の戦国武将たち。かつて、自分たちの城を完成させることができずに無念の死を遂げた彼らは、果たせなかった夢を叶えるために再び現世に舞い戻ってきたのだった。期限は3日間。素材は何と段ボール! 戦国武将・恩大寺の「築城せよ!」という号令のもと、過疎化する町・猿投(さなげ)の住民を巻き込んだ築城ドラマが幕を開けた――。 ……いやー、びっくりした。現代にタイムスリップしてきた戦国武将が段ボールで城を建てる、というあらすじを見て、「こいつぁ