文化審議会(宮田亮平会長)は17日、6月に世界文化遺産に登録された富岡製糸場(群馬県富岡市)にある繰糸所など三つの建物を国宝に指定するよう下村博文文部科学相に答申した。 明治以降の建物が国宝に指定されるのは、2009年の旧東宮御所(迎賓館)に次いで2例目。 また、築地本願寺本堂(東京都中央区)や名古屋市の名古屋市庁舎、愛知県庁舎など9件を新たに重要文化財に、長野県千曲市の稲荷山地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定するよう求めた。近く答申通り告示され、重文の建造物は2428件(うち国宝221件)、保存地区は43道府県109地区となる。