民間の信用調査会社帝国データバンク東京西支店(東京都立川市)は十八日、多摩市のそば店「泰尚(たいしょう)」が、東京地裁から破産手続き決定を受けたと発表した。決定は九日付で、破産管財人によると負債総額は約三千三百万円。アルバイト学生による店内での悪ふざけ写真がネットに出回り、営業を休止していた。 同支店の担当者によると、同様の事例で大手外食チェーンの一部店舗が閉店したことはあるが、「会社自体が破綻し、法的整理となったのは恐らく初めて」としている。 泰尚は一九八四年に創業、町田市と多摩市で計三店舗を営業していたが、昨年九月に創業者が死去し、町田市内の二店舗を閉店した。今年八月上旬になって、唯一の店舗だった永山店(多摩市)でアルバイト男子大学生が厨房(ちゅうぼう)に横たわり、下半身を食器洗浄機へ入れている写真がツイッターに流れた。間もなく営業を取りやめ、売り上げがなくなって破産に追い込まれた。