万九郎は、山の稜線を、降りています。 今の場所は、まだ雲の上です。 「こりゃ、降りるのも大変だな」 ############################ 雲の中を通り抜けて、ようやく下界が見えるように、なりました。 「ここで、高度5000mくらいか」 ここから、下までの距離を考慮しています。 今は朝ですが、厳寒の岩から、鬱蒼とした密林まで、極端に違うエリアを歩き抜けなくては、なりません。 山に掛けられていた呪詛は解きましたが、異界であることには違いなく、魔獣どもにも対処する必要があります。 「ふぅ」 万九郎が、一息ついてLOOKでも吸おうかと、足を止めた時、 「Hooooooooo-Heeeeeeeey!」 ドクの声です。 同時に、ドクの愛車エイドリアンが、宙に浮きながら現れました。 「そろそろ、この辺に、お前が現れるから、迎えに行くように、佳菜に言われたんじゃ!」 なるほど。 さすが
![第91話 【ミッション・コンプリート】 - 佐世保から愛を込めて(佐世保人) - カクヨム](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2bcf44ef36e691242c5b7494eba90eb45a3f5c7a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-static.kakuyomu.jp%2Fworks%2F16817139558830252745%2Fogimage.png%3FNiUhsIWQB3BNPVYZAJpOOVMHXRs)