町職員による公金の不適正処理があったとされる問題で、鹿児島県知名町は10日、高額障害児通所給付費など障がい福祉関連の公金計3786万9489円をだまし取ったとして、男性職員を懲戒免職処分にしたと発表した。今井力夫町長は「町民の信頼、町の名誉と信頼を著しく損ねる行為であり、町政を預かる町長として責任を痛感している」と謝罪した。 この日、同町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなで記者会見を開いた。 懲戒処分を受けたのは子育て支援課に所属していた男性主査(38)で、処分は4月26日付。町によると、元職員は保健福祉課に所属し障がい者福祉事務を担当していた2018年10月~21年3月、重度心身障害者医療費助成金75件計約1315万円と、預金通帳や印鑑を管理していた障がい者2団体の預金通帳からの引き出し9件計約76万円を詐取していた。 子育て支援課に所属し障がい児福祉事務を担当していた21年4月~2