2007年5月27日、山西(Shanxi)省臨汾(Linfen)のれんが工場から救出された少年ら。(c)AFP 【6月15日 AFP】中国各地のれんが工場などで、多数の少年らが強制労働を強いられていた事件の実態が次々と明らかになり、中国全土を震撼(しんかん)させている。 ■テレビで放映された強制労働の残酷な実態 国営テレビが放映した、山西(Shanxi)省洪洞(Hongtong)のれんが工場から救出された労働者らの映像は衝撃的だった。皆、強制労働でやせ衰え、立ち上がることもできない少年もいた。また大半が背中や顔に、れんがによる暴行を受けた跡がある。 救出された労働者は、口々に強制労働の過酷な実情を証言している。ある労働者は「脱出など不可能だった」と語り、脱出を試みた者も「無駄だった」と証言する。 テレビ映像が映し出す薄汚い掘っ立て小屋にはトイレもなく、労働者らは不潔な床に積まれたれんがの上