私達には尊敬する大好きな仲間がいた。 ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、呼吸器を装着して寝たきりになる中でOriHimeを知り、導入してから3年間、365日毎日自分の身体として使い続けた榊浩行氏だ。 ALSが進行し、筆を持てなくなり、話せなくなり、ついには眼球しか動かせなくなっても、視線入力だけで数々の絵を描き続け、更にはOriHimeで出社して仕事を続け、「共に生きて行こう」とSNSでメッセージを発信し多くの方を励まし、チームOriHimeとしてかけがえのない仲間だった。 少し長くなるかもしれないが、数多くの道を切り拓き、半年前に旅立った我々の仲間、榊浩行さんの事を多くの人に知って頂きたく、彼が遺した多くの作品、挑戦と共に思い出を書かせていただきたいと思う。 榊さんと出会ったのはちょうど意思伝達装置「OriHime eye+switch」を製品化できた2016年だった。 (最新のOr