ドライバーがいなくても車が勝手に動き出し、目的地まで安全かつ快適に運んでくれる──グーグルが追い求めてきた夢の「自動走行車」が、いよいよ公道を走れる日が来た。 グーグルが開発に成功したのは、トヨタのハイブリッドカー、プリウスにビデオカメラやレーダー検知器を搭載した自動走行システム。周囲の交通状況を把握し、地図データと照らし合わせながら車を走らせることができる。 ネバダ州は今年3月、世界で初めて、自動走行車を公道で走らせることを認める法律を施行。5月7日には、グーグル車に初のナンバープレートを交付した(通常の車と区別するため、赤いナンバープレートが交付された)。 グーグルはスタンフォード大学と共同で、5年前から自動走行車の開発を進めてきた。中心となったのは、スタンフォード大学教授でグーグル副社長を兼任するセバスチャン・スラン。すでに試験車両を用いて、カリフォルニア州内で22万キロを超える試験